落ちてくるナイフはつかむな
「落ちてくるナイフはつかむな」
ウォール街で有名な相場の格言ですが英語でDon’t catch a falling knifeといいます。
言葉のとおり、落ちてくるナイフをつかめば血だらけになってさらに地面に向かって落ちますよね。ナイフを掴むのはしっかり地面に落ちてから掴めと言う事でもあります。
現在のニューヨークダウや日経平均がそんな状態で、まだナイフが落ちている状態です。
先週はコロナウィルスの影響で、経済にあたえる影響が大きくとても苦しい一週間だったのではないでしょうか?今後経済に与える影響がどうなっていくのか、東京オリンピックは大丈夫なのか?心配ですが早めに終結してほしいものです。
ニューヨークダウが7日間で下げ幅3583ドルと過去最大らしいです。(価格だけの下げ幅はリーマンショック以上)その後FRBのパウエル長官が利下げを示唆する緊急声明を出し、下げ幅が縮小されましたが今後どうなる事か心配です。
日経平均も1週間で2337円程下げました。インバウンド関連の銘柄を中心に今後の見通しはよくなさそうです。私は運よくポジションを持ってなかったので、無傷ですが、暴落の少し前に、オリエンタルランドとイオンを空売りしていましたが、暴落の前に決済してしまいました。けっこう痛かったですね。オリエンタルランドに関して言えば少し戻せば再度空売りで入りたかったのですが、そのままかなり下げたので何もできず。オリエンタルランドは、優待も良く個人投資家にかなり人気の銘柄になっております、4月からは1日パスポートを7500円から8200円にあげると発表もしていますが、第3四半期は減収減益で来期も減収減益になる見通しです。しかも2月29日~3月15日まで臨時休業となりますし、コロナウィルスの影響で入場者数もかなり減っていると思いますので僕的にはかなり悪材料と思っています。PERなども52倍と割高ですし中期的に調整すると考えています。
日経225のチャートですが200日線(オレンジ色)をいっきに割って、金曜日の安値で21000円も割りました
ニューヨークダウのチャートですが、9月からの上昇を1週間で元に戻してしまいました
今後の考え
今回の大暴落はいつ止まるか分かりませんが、来週一旦は反発しそうな感じもします。
目安でしかありませんが、騰落レシオが2月28日の時点で53%とかなり売られすぎ、
恐怖指数も40%を超えて精神的不安を抱えている投資家も多いと思います。
2月28日時点での日経平均の指数等
日経平均株価 → 21142
日経平均PBR → 1.02
日経平均PER → 13.05
日経平均EPS → 1620.15
来週更に下げればPBR1倍割れますのでいい買い場になるかもしれませんが、最悪PBR0.8くらいまでありえるかもしれません。そうすると日経平均が16000円代?
チャートから見ても16000円~17000円がかなり大きな節目になると思います。
日銀がETFを買い支えて25日から28日も毎日、日銀が700億円ETF買っていますがこんなに下がっています。GDPが6%下がり日本経済失速でこのまま下がるのか?
私なりの予測は、乱高下を繰り返しながら一旦は19000円~17000円位に下がり、その後上昇に転じて再度24000円を試しにくるのではないでしょうか。
ニューヨークダウのほうは今後も上昇続けそうな気がします。
テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析
株を売買するうえでの分析手法として、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析がありますが、どちらか片方のみか両方使うか分かれると思います。私個人の印象としては、短期売買メインの方はテクニカル、長期メインの方はファンダメンタルズを使っている傾向が強いと思います。
たいていの方はテクニカル分析から入るのではないかと思います。私もそうでしたが、ファンダメンタルズ分析から比べると圧倒的にテクニカル分析が簡単ではないでしょうか。
テクニカル分析とは
過去の株価や出来高などを参考にして未来の株価を予測していく分析手法です。
おもに、チャートとテクニカル指標を参考にします。
テクニカル指標といいましても、様々なものがあり使っている指標も人それぞれです。
私が使っているものとしては、出来高・移動平均線・トレンドライン・一目均衡表・ストキャスティクスなどですが、他にもボリンジャーバンド・MACD・RSI・パラボリック・移動平均乖離率など様々なものがあります。どちらかというと、短期の売買の場合に有効です。
ファンダメンタルズ分析
基本的に企業の業績や財務状況をもとに分析する手法の事ですが、マクロ経済からの視点で(GDP、雇用統計、失業率)なども入ります。
PER、PBR、ROEと損益計算書・貸借対照表・キャッシュフロー計算書などの分析をするのが主なファンダメンタルズ分析ですが、業績などがよかったとしても短期的には、関係なく株価が動きますのでどちらかというと少し長めに持つ場合に有効です。
まとめ
テクニカル分析は短期より、ファンダメンタルズ分析は長期よりですが、一番いいのはそれぞれのメリットやデメリットがありますので徐々に勉強しながら両方覚えていくのがいいのではないでしょうか。ただ、よく言われるのが株価は需給関係で決まりますし長期でいえばファンダメンタルズで決まるとも言われます。
私の場合もテクニカル分析から入り、テクニカルのみの勉強と実際の売買でもテクニカルのみでやってきましたが、現在ではファンダメンタルも取り入れ、勉強しております。本当にファンダメンタルは難しいですが、勉強して損はないと思います。
PSR(株価売上高倍率)
皆さんはPSRという指標をご存じでしょうか?
PSRとは「Price to Sales Ratio」の略称で日本語で株価売上倍率といいます。
株式投資で会社の割安度を測る指標としてよく使われる指標といえばPERやPBRですが、これらの指標は、純利益、純資産で計算される為、会社が赤字や債務超過の場合には計算できません。しかし、PSR(株価売上倍率)は売上から計算される為、会社が赤字だろうが売上さえあれば計れる優れた指標です。
PSRの計算式
①PSR=時価総額÷売上高
非常にシンプルで時価総額を1年間の売上高で割れば計算できます。
時価総額は、発行済み株数×株価で計算できますが、どんなツールにも時価総額は載っています。
(PSR=株価÷1株あたりの売上でも計算する事ができます。)
PSRはどんな時に使う?
PSRは将来、成長期待の高い会社を分析する時に特に力を発揮する指標です。
将来成長期待が高い会社はIPOや上場したばかりの会社が多く赤字の会社も多いのが現状です。それらの会社は稼いできた利益などを事業拡大の為、先行投資することが多く手元にキャッシュが残りません。その為、売上は年々増加傾向であったとしても、純利益がマイナスで、PERやPBRを使う事ができません。こういった会社は、黒字化したり、多くの投資家から将来期待されれば株価が何倍も上がっていく可能性もあります。
PSRなら赤字であっても売上さえあれば分析できるので、このような会社を分析するのには非常に優れています。
PSRの目安
一般的に、1倍以下なら割安、20倍以上なら割高とされています。
ですから、時価総額より売上が高ければ割安といえます。
PSRのデメリット
PSRのデメリットとしては、利益率が高い会社ほどPSRが割高になりやすく、利益率が低い会社ほどPSRが割安になりやすい傾向にあります。
IT企業の場合、設備投資があまり必要なく原価がかからない為、PSRも割高になりがちですが、製造業のように利益率が低い会社ではPSRも割安になりがちです。
下の表を参考にして下さい↓
例えば、時価総額・売上高・PSR・株価が同じA社とB社があったとします。
単純に①の表を見た限りでは、A社が割安の為、多くの投資家がA社を買います。
なぜA社が割安か分かりますよね?
利益率が高くEPS(1株当たりの利益)がB社の倍でPERが低い。
A社がB社のPERと同じ水準まで買われた表が②になります。
売上高は同じですが、利益率がA社のほうが高い為、買われて株価が上がり時価総額も上がります。
すると、売上、PERは同じなのにPSRが20倍と高くなってしまいます。
①
A社 | B社 | |
---|---|---|
時価総額 | 2000億 | 2000億 |
売上高 | 200億 | 200億 |
PSR | 10倍 | 10倍 |
株価 | 3000円 | 3000円 |
PER | 10倍 | 20倍 |
EPS | 300円 | 150円 |
②
A社 | B社 | |
---|---|---|
時価総額 | 4000億 | 2000億 |
売上高 | 200億 | 200億 |
PSR | 20倍 | 10倍 |
株価 | 6000円 | 3000円 |
PER | 20倍 | 20倍 |
EPS | 300円 | 150円 |
以上のことからPSRを参考にするときは、利益率が同じ位の同業種と見比べるのも大切です。
どうなるとPSRが低くなる?
計算式が分かれば簡単だとは思いますが、
①分母の売上高が増えればPSRが低くなる
当然ですが、売上が増加していけばPSRが低くなります
②分子の時価総額が減るとPSRが低くなる
株価が下がると時価総額が減ります。
会社が発行済み株式を消却して減らす。
まとめ
PERやPBRは、利益や資産から計算される為、赤字の場合計算できませんが、PSRは売上から計算される為、赤字の会社でも分析できる優れた指標です。
PSRは特に、ベンチャー企業のような現在は赤字だったり、設備投資などにがんがんキャッシュを使っているような将来期待される会社を分析する際に非常に役に立つ指標であります。そのような会社の株価は、期待や黒字化で株価が何倍にもなるケースもあり一気に資産を増やす近道かもしれません。
一方で、ベンチャー企業のような企業は期待で買われ株価も上がりますが、売上が崩れたり、悪材料が出た場合、暴落するケースもありますので注意が必要です。逆に暴落したらPSRも低くなりますので、分析して買うのもありかと思います。
禁煙成功?
禁煙して半年が経過しましたので、なぜやめたのか、どのような方法でやめたのか解説します。
2019年6月に完全にたばこをやめると宣言し今まで1本も吸わずに禁煙に成功しています。
たばこをやめた理由
①健康の為
病気になりやすい、寿命が短くなる、体力が低下する、少し息苦しい事が稀にあった。
②お金がかかる
年々、たばこの金額が上がり1日2箱吸えば、1か月3万円以上になります。自分の体に毒を入れるなら、もっと為になるものに使ったほうがいいです。
③臭い・汚れ
たばこを吸わない人にとって臭いはいやがらせです。部屋・洋服・車などに臭いがつく。壁が汚くなる。灰などが気になる。
④登山を始めた為
はっきりいって、登山などの激しい運動では、たばこを吸っていると正直体力がきついですし、登山をする人はたばこを吸う人が少ないです。
⑤喫煙場所が減少
近年、飲食店・職場・路上、至る所で喫煙できる場所が減りました。探すのが大変ですし、飲食店では、わざわざ外にでなければいけない。
⑥成功している人間は煙草を吸わない
これは、私の私見ですが、成功していたり人生を楽しんでいる人で、喫煙者は少ないと思います。単純に、成功している人は、自分や家族を一番大事にするからです。
⑦かさばる
現在、日本でもキャッシュレスが徐々に普及しています。そこで私も、完全にキャッシュレスにするべく動いています。キャッシュレスにすればお財布もいりません。スマホだけ持っていれば大丈夫です。スマホのカードケースに最低限のカードを入れておくだけなので、スマホ一つでどこでも行けます。たばこを吸っているとたばこも持ち運ばなければいけません。
実際、禁煙してよかったか?
たばこをやめた理由とてらし合わせてみます。
やめて本当に良かった。
①健康の為
自分の感覚ですが健康になり、息切れもなくなりました。
②お金がかかる
・コンビニでたばこを買っていた為、コンビニの利用がほぼなくなり他の支出も減りました。
③臭い・汚れ
禁煙者から臭いなどの文句を言われなくなった。逆に今では、すごくたばこの臭いが気になるようになった。
④登山を始めた為
自分の感覚ですが、体力がつき肺の機能が良くなった気がする。周りの目を気にしなくなった。
⑤喫煙場所が減少
喫煙場所を探したり、禁煙の飲食店でも気にせず入店できる。
⑥成功している人間はたばこを吸わない
まだ分かりませんが、喫煙者と一緒に居ることが減った、最近では周りに禁煙者が増えて、人生楽しく感じる。
⑦かさばる
たばこを持たなくなった事で、荷物が減りストレスがなくなった。
国内のたばこ事情
現在、国内の喫煙率において、2018年のデータになりますが、男性が27.8%女性が8.7%となっております。男性においては4人に1人ですね。私がたばこを吸い始めた時の半分以下になっています。しかも、20代の若い世代の喫煙率が低いです。私が吸い始めた頃の20代の喫煙率は63%位ですが今の20代では23%と低いです。
興味深いデータがありましたが、男性の年齢別だと、40代が一番多く、続いて30代、50代になっており、次に20代、なんと60以上が最も低かったですね。現在の60以上のかたは、データはないですが男性はほとんどが吸っていたと思います。昭和40年までのデータしか残っていなかったので昭和40年代の喫煙率というと、男性が80%以上、女性は6%と今と変わらないですね。女性は平成14年が一番喫煙率が高く、24%でした。
国内のたばこ会社といえばJTがありますが、おもしろいデータがあります。国内の喫煙者が減っているのに、売上はほどんど変わっていない。2012年からしか分かりませんが2012年より2018年のほうが売り上げが少し多い。株価は2016年から下がり続けて半分くらいの価格まで下がりました。しかし、今年の9月に底をうち株価は3か月間上がり続けています。私の考えではJTの株、長期で持てばかなりお得です。JTは配当金が高く潰れることもないでしょう。政府が33%株を保有しています。JTの話は、決算が出た際に書きたいと思います。
たばこをやめた方法と努力した事
禁煙したいという方の少しでも参考になれば幸いです。
私は禁煙をする際、禁煙治療をしたり禁煙補助具を使ってはいません。自力でやめました。
やめたい意志が強ければ誰でもやめれると思います。
私が禁煙した方法
①(必ずやめる)と紙に大きく書き目に付くところに置いておく。
まずは3日、3週間、3か月と順番に目標を立てる。私の次は3年です。
できれば、吸い続けて良くないことを箇条書きにするといいかもしれません。
②私はアイコスやグローを吸っていましたが、それらと灰皿などを全て人にあげた。
③できるだけ、喫煙者とは合わないようにする。
私の場合やめて、喫煙者と飲みに行く事もありましたが、意地でも吸いませんでした。
④できるだけ多くの人間に一生たばこを吸わないと宣言する。私の場合は、もしたばこ吸ったら焼肉とかおごるといろいろな人に宣言しました。
⑤登山を始めた。
体を動かすとストレス発散になるので何でもいいので体を動かすのはお勧めです。
⑥たばこを吸わない自分はすごい、成功者、健康に良い、たばこを吸わない事はすばらしいと自己暗示をかける。
⑦私の場合、たばこはイライラした時が一番吸いたくなるので、あまりお勧めの方法ではないですが安いボールペンなどを買っておいて、イライラしたらボールペンをおる。
恥ずかしいですが、折るたびに買いに行き、私は何本も折りました。
まとめ
少しでも参考になれば幸いです。たばこは辞めたい人がやめればいいと思います。無理してやめて逆にストレスになるという話も聞きます。私の知り合いのヘビースモーカーは、禁煙にチャレンジしましたが、頭が急に痛くなり、病院に行ったら、禁煙によるストレスで頭が痛い可能性があるので、医者からとりあえず禁煙をやめるようにうながされたそうです。そして吸ったら。頭の痛さが治ったと言っていました。
禁煙の方法はいろいろあると思いますが、本気でやめたいなら自力でもいいですし、お金がかかってもいいのであれば、禁煙治療もいいかもしれません。
私のお勧めは自己啓発的の本や禁煙の本を読み自力で辞めるのがいいと思います。
私は禁煙の為、特別に本を読んだわけではないですが、以前から自己啓発の本などは良く読んでいたので、それらの本は禁煙だけではなく生きていくうえで非常に役に立つので非常にお勧めです。
私はたばこを辞めたことに大変満足しています。辞めたい方は、一日でも早く辞られれば幸いです。
信用評価損益率
株式投資で信用取引というものがありますが現在では多くの投資家が信用取引を利用しています。信用取引とは簡単に言うと、自分の資金の3.3倍までレバレッジをきかせて株の売買ができうまくいけば短期で大きな利益を狙える反面、株価が逆に動かれるとその分マイナス額も大きくなります。
信用評価損益率とは信用取引で株を買っている投資家がどのくらい含み損益を抱えているかみる指標です。
- 計算式
- 信用評価損益率の目安
- 2019年の日経平均のチャートと-15%をきったとき
- 信用評価損益率はどこでみる
- 市場全体をみるときに参考にしたい指標・騰落レシオ・信用評価損益率・空売り比率・NT倍率・裁定買残
- まとめ
計算式
信用評価損益率(%)=信用評価損益額÷信用建玉残高(買い建てのみ)×100
信用評価損益率の目安
信用評価損益率は、基本的に0%~-20%の圏内で動きます。
なぜ、マイナス圏内のみで動くかというと、多くの個人投資家は、信用取引において利益がでるとすぐに利食ってしまい、含み損を抱えている場合はなかなか損切できず手放さない状態で保有する為
-5%~0%→天井圏
一般的に天井圏とされます。0%に近づくと含み損を抱えた投資家が少なくなり株価も上昇している状態で利確する投資家もでてくる
-10%~
-10%以下になると損失に耐えられない投資家が投げ売り、更に追証も発生する状況になる為、投げ売りが加速します
-15%~-20%→底値圏
一般的に底値圏とされます。損切などで投げ売りした投資家も減り、買いが入りだすと一旦底打ちし上昇に転じやすい
2019年の日経平均のチャートと-15%をきったとき
少し見ずらいかもしれませんが、青い〇が信用評価損益率が-15%~-16%になったところです。赤い〇が2018年12月の日経平均が大きく下がっていった場面です。この時、信用評価損益率が-19.21%になりその後日経平均が上昇に転じました。2019年に入り信用評価損益率が-17%以下には一度もなっていません。
※二市場の騰落レシオです。マザーズとは別です。
信用評価損益率はどこでみる
基本的には1週間に一回の発表になり、サイトや証券会社によって1週間から1か月くらい遅れて更新されますが、松井証券が比較的早いので松井証券の口座を開いていれば見ることができます。
こちらで↓信用評価損益率を見られます
信用残の推移:信用取引 - トレーダーズ・ウェブ(株式情報、FX情報)
市場全体をみるときに参考にしたい指標
・騰落レシオ
・信用評価損益率
・空売り比率
・NT倍率
・裁定買残
など
まとめ
信用評価損益率は、信用買い残から天井圏、底値圏が目安的に分かるので、日ごろから見る癖をつけておくのがいいと思います。
-15%位になってきたら、新規の買いや空売りの利確、-5%に近づいてきたら空売りや買いの利確をするなど他の指標や個別銘柄と合わせて活用するのがお勧めです。
信用評価損益率は非常に便利ですぐれていますが、絶対ということはありません。リーマンショックの時は-39.6%まで下げました。
騰落レシオ
株のテクニカル分析を行ううえで、移動平均線、トレンドライン、MACD、一目均衡表、ストキャスティクス、など様々なテクニカル指標がありますが、これらは個別銘柄を分析する指標です。市場全体が弱い相場であれば、いくら良いタイミングでエントリーしても含み損をかかえたりロスカットするなどしてうまくいかない場合が多いと思います。(もちろん、市場とは逆に動いたり、市場全体が下がったときに逆に買われる銘柄もあります。)
騰落レシオとは、市場全体の相場をみるときに有効な指標で、東証一部全銘柄の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率から相場の過熱感をみる指標で、底値圏、天井圏を図る事ができます。
2019年12月現在で東証一部の銘柄数は2157銘柄あります。日本にある企業400万社といわれていますがそのなかのトップ企業、ただし上場企業の半分以上が東証一部という事で見直しが検討されています。
計算式
単純に値下がり銘柄数より値上がり銘柄数のほうが多くなれば高くなり、値上がり銘柄数より値下がり銘柄数のほうが多くなれば低くなります。
東証一部全体(2157)銘柄の25日間分の値上がり銘柄、値下がり銘柄で計算されます。
もちろん騰落レシオを見れるサイトもあります。
※騰落レシオには期間があり一般的には25日間の値上がり銘柄と値下がり銘柄で計算されます。短期間で6日や10日で計算される場合もあり。
騰落レシオの目安
一般的に、120%以上で買われ過ぎ、70%以下で売られ過ぎと判断します。
120以上になったら過熱しすぎと判断して、新規の買いを控えて空売りのタイミングを計り、70%以下になったのであれば、新規の買いを入れるなどする。
騰落レシオは、天井圏の信頼が低く底値圏の信頼は厚いとされています。
市場全体をみるときに参考にしたい指標
・騰落レシオ
・信用評価損益率
・空売り比率
・NT倍率
・裁定買残
まとめ
騰落レシオは市場全体の相場の過熱感を見る指標ですが、個別銘柄で買いや空売り、または決済をするときに一緒に見ておきたい指標であります。
騰落レシオは天井圏の信頼が低くい為、120%を超えても日経平均が更に上がってくる事もよくあります。(騰落レシオがピークをつけ遅れて日経平均が天井になることもある)アベノミクス相場以降150%を超えることも数回あり騰落レシオが150%を超えても日経平均は更に上がっていったということもあります。
いっぽう、底値圏のほうが信頼が厚く騰落レシオが70%になると、日経平均もボトムをつけることもよくあります。まれなケースとしてリーマンショックのときは、50%近くまで下げました。
レンジ相場の時と相場が暴落したときには特に参考にして、上昇トレンドの時には目安程度に、押し目買いや空売りで入る時に参考にするのが良いかと思います。
もちろん、個別銘柄の分析をしたうえでの参考にしたい指標であります。
12月の株価予想と大発会
日経平均株価が11月5日に23000を超えてから本日11月29日まで23000をキープしてきました。騰落レシオも9月中旬からほぼ120%超えとなっていて過熱感が高まっているようにみえましたが、11月後半からは120%をわり本日は109%となっており過熱感がなくなったかのようにもみえます。明日からは12月に突入です。昨年の12月は日経平均が月初から一番下げた日で3000円近く下げました。私は運よく、空売りのみを何銘柄か仕込んでいた為、一番利益がでた月となりました。しかし、ネットなどを見ると12月は株価が上げやすい傾向にあるとのことだった為、調べてみました。
まずは、去年から5年先まで調べてみましたが、なんと1勝5敗この時点で12月は株価が上げやすいより下げやすい傾向があるのかと疑問に思い20年先まで調べてみました。
年 | 月初の株価 | 大納会の株価 | 差額 |
---|---|---|---|
2018 | 22574 | 20014 | -2560 |
2017 | 22819 | 22764 | -55 |
2016 | 18513 | 19114 | 601 |
2015 | 20012 | 19033 | -979 |
2014 | 17590 | 17450 | -140 |
2013 | 15655 | 16291 | 636 |
2012 | 9458 | 10395 | 937 |
2011 | 8597 | 8455 | -142 |
2010 | 9988 | 10228 | 240 |
2009 | 9572 | 10546 | 974 |
2008 | 8397 | 8859 | 462 |
2007 | 15628 | 15307 | -321 |
2006 | 16321 | 17225 | 904 |
2005 | 15130 | 16111 | 981 |
2004 | 10784 | 11488 | 704 |
2003 | 10403 | 10676 | 273 |
2002 | 9174 | 8578 | -596 |
2001 | 10307 | 10542 | 172 |
2000 | 14835 | 13785 | -1050 |
1999 | 18495 | 18934 | 439 |
20年間の確立からいけば、多少は上げやすい傾向があるといえそうです。
ですが、ここ5年間は下がっているので要注意!
大発会はどうなる?
気になったので過去5年間の大納会の終値と大発会の終値の差額を調べてみました。
年 | 大納会の株価 | 年 | 大発会の株価 | 差額 |
---|---|---|---|---|
2018 | 20014 | 2019 | 19561 | -453 |
2017 | 22764 | 2018 | 23506 | 742 |
2016 | 19114 | 2017 | 19594 | 480 |
2015 | 19033 | 2016 | 18450 | -583 |
2014 | 17450 | 2015 | 17408 | -42 |
結果は2勝3敗ですが、株価の値幅が大きい年が多いです。
私としてはきれいさっぱりした状態で新年を迎えたいので、私は短期で仕込む場合は大納会までにはポジション解消しています。新年から逆に動かれて嫌な気分はごめんです。
来年は東京オリンピックも開かれますが、その後の景気低迷が騒がれています。ゼロ金利政策による銀行低迷とくに地方銀行が合併、SBI銀行に買収されるなどほとんどの銀行が本業で稼げておりません。今年の夏に起きた逆イールドから間もなく半年がたとうとしていますが、来年はリーマンショック以上の株価暴落があるのか!ないことを祈りたいですが、私の考えとしては、夏位までにバブル相場になったら危険と考えています。