Sell in May(セルインメイ)

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Sell in May(セルインメイ)という言葉を聞いたことがある方は多いと思います。

日本の訳で株は(5月に売れ)という意味ですが、

正式には(Sell in May and go away;don’t come back until St Leger day.)という感じに文章が続きます。日本語に訳すと(株は5月に売って、セント・レジャー・デーまで戻ってくるな)という意味になります。

セント・レジャー・デーとは、”セント・レジャー・ステークス”と呼ばれるイギリスで毎年9月の第2土曜日に行われる競馬の大レースが由来だそうです。

ですから、ゴールデンウィーク頃に売って9月の第二土曜日までは買うなというとらえかたでいいと思います。若しくは、5月頃から9月までは下がりやすいというとらえかたでもいいと思います。

 

なぜこのアノマリーが信じられているのか

6月~9月頃、特に夏場は海外の機関投資家が長期休暇に入るため、閑散相場になりやすく大きな買いが入りにくいと言われています。夏枯れ相場とも言われます。

この格言は、欧米市場に当てはまるものですが、実際に日本の相場にもあてはまるのでしょうか?

 

過去20年間の日経平均で検証してみました

 

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※矢印の付いているところが5月になります

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 上の表でも分かるとおり、5月に下げる確率は55%ですが下げた年の値下がり率は10%くらいの年が多く、逆に値上がり率は小さい年が目立ったと思います。

5月~9月に下げる確率はというと65%ということで格言があてはまっているといえると思います。

 

まとめ

Sell in May(セルインメイ)という格言は、5月に売れですが、その格言には続きがあって5月に売って9月の第二土曜日まで戻ってくるなという事であります。

ですから5月~9月までは下げやすい傾向があるととらえることが出来ると思います。

実際に夏は上値が重い傾向があるように感じます。

ですがあくまでアノマリーですので、上がる年は上がりますのであまり信じずに頭の片隅においておく程度でいいと思います。