時価総額
「この会社は株価が高いから優秀な会社!あの会社は株価が低いから小さな会社」などと株価が高い、低いかで比較している年輩の方などがたまにおられますが株価の値段はあまり重要ではありません。株価が低くても大きい会社がありますし、株価が高くても小さい会社はあります。会社によって発行済株式数は違うので、株価が高くても発行済株式数が少なかったら小さな会社かもしれません。その為、株価で会社の大きさなどを判断することはできず、株価自体は重要ではありません。では何で会社の大きさを判断すればいいのでしょう!
会社の大きさを表すものとして時価総額があります。
時価総額とは、企業の価値を市場での株価によって評価したもので、公表されている上場株式数に、株価をかけたものです。会社の価値や大きさを評価する重要な指標です。
計算式
時価総額=株価×発行済株式数
メリット・デメリット
時価総額が大きい企業のメリット
時価総額が大きい企業は倒産リスクも小さく、株価の流動性が高い為、取引したい値段で売買が成立しやすい。デイトレ―ドや短期売買に適している。
企業としては、信用があり資金を集めやすかったり、買収されにくいなどがあります。
時価総額が大きい企業のデメリット
すでに成長しきっている企業も多く、長期投資した場合そこまで大きな利益は狙いにくい。
時価総額が小さい企業のメリット
今後の成長で時価総額が何倍にもなる可能性が充分ある。ストップ高など1日に大きな値幅で上がる事もよくあり、短期間で大きな利益を狙える。
時価総額が小さい企業のデメリット
流動性が低く売買したい値段で取り引きが成立しづらい。多くの株数を買おうとすると同じ値段でなくかなり高い値段になってしまう可能性がある。一日に大きな値幅で下げる事もある。
日本の時価総額ランキング
順位 | 名称 | 時価総額 |
---|---|---|
1 | トヨタ自動車 | 25兆2197億 |
2 | 日本電信電話 | 10兆7837億 |
3 | NTTドコモ | 10兆23億 |
4 | キーエンス | 9兆1154億 |
5 | ソフトバンクG | 8兆8775億 |
6 | ソニー | 8兆5409億 |
7 | 三菱UFJ | 7兆8890億 |
8 | KDDI | 7兆4335億 |
9 | ソフトバンク | 7兆1711億 |
10 | ファーストリテイリング | 7兆570億 |
11 | 武田薬品工業 | 6兆9659億 |
12 | リクルートHD | 6兆7244億 |
13 | ホンダ | 5兆6987億 |
14 | オリエンタルランド | 5兆5735億 |
15 | 任天堂 | 5兆5682億 |
16 | 三井住友FG | 5兆4954億 |
17 | 中外製薬 | 5兆2789億 |
18 | JT | 4兆9600億 |
19 | 日本電産 | 4兆9118億 |
20 | 信越化学工業 | 4兆9020億 |
※2019年11月時点での時価総額
世界の時価総額ランキング
順位 | 名称 | 時価総額 | 国名 |
---|---|---|---|
1 | アップル | 11053億ドル | アメリカ |
2 | マイクロソフト | 10937億ドル | アメリカ |
3 | アマゾン・ドット・コム | 8808億ドル | アメリカ |
4 | アルファベット | 8686億ドル | アメリカ |
5 | フェイスブック | 5465億ドル | アメリカ |
6 | パークシャ・ハサウェイ | 5199億ドル | アメリカ |
7 | アリババ・グループHD | 4570億ドル | 中国 |
8 | JPモルガン・チェース | 3994億ドル | アメリカ |
9 | テンセントHD | 3994億ドル | 中国 |
10 | ビザ | 3548億ドル | アメリカ |
11 | ジョンソン&ジョンソン | 3475億ドル | アメリカ |
12 | ウォルマート | 3335億ドル | アメリカ |
13 | ネスレ | 3159億ドル | スイス |
14 | P&G | 3105億ドル | アメリカ |
15 | 中国工商銀行 | 2927億ドル | 中国 |
16 | サムスン電子 | 2876億ドル | 韓国 |
17 | エクソン・モービル | 2858億ドル | アメリカ |
18 | バンク・オブ・アメリカ | 2812億ドル | アメリカ |
19 | AT&T | 2812億ドル | アメリカ |
20 | マスターカード | 2792億ドル | アメリカ |
※2019年10月時点での時価総額
世界の時価総額ランキング、この時点ではトヨタ自動車が40位にランキングされています。
上位5位にGAFA、売上・利用者数が桁違いの規模を誇るグローバルIT企業4社
グーグル・アップル・フェイスブック・アマゾン
4位のアルファベットはグーグルの親会社
サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコが上場するとの事で世界最大規模の時価総額になりアップルなどを抜くと言われています。
まとめ
株式投資、特にファンダメンタルズ分析をするうえで時価総額は基本中の基本になっており、非常に重要な指標となっています。
企業を比べる際や成長段階で時価総額が低く、将来何倍にも時価総額が伸びる可能性があるなどと参考にする事もできます。
時価総額はどのツールにも載っているので見る癖をつけるのがいいかと思います。