ROA
ROAとは
総資産利益率のことで、会社が持っている資産を利用して、どの程度の利益を上げているかを示す指標です。ROAの総資産には、株主だけでなく金融機関などから調達した負債も含まれます。ですから、ROEが自己資本を運用してどれだけ利益を上げれたか示す指標に対して、ROAは、負債も含めた総資産からどれだけ利益を上げているか示す指標です。
ROEに対する注目は集まっていますが、ROAは投資家からの注目度はさほどないかと感じます。
計算式
例えば
X社 当期純利益10億円 総資産200億円 ROA5%
Z社 当期純利益10億円 総資産500億円 ROA2%
X社Z社ともに同じ当期純利益ですが、総資産がX社のほうが少ない為、ROAの数値も高くなり、X社のほうが、総資産を使って効率的に利益を稼いでいるといえます。
ただし、 多額の負債を使って利益を生み出していても、ROAは高くなりますので注意が必要です。
ROAを改善する為には
当期純利益を増やすか、総資産を減らすことで改善されます。総資産を減らす為には、在庫を減らす、不要な設備を売却する、借入金を返済するなどが考えられます。
ROEの目安は
一般的にはROAが5%以上あると優良企業と判断されます。ただし、業種などによっても変わってくる為、ROEを見て補助的にROAを見るのが良いと思います。
例えば、ROEが20%あり優良企業だと考えるのではなく、疑ってかかりROAが低い場合は、大きな負債をかかえて倒産リスクもありえますのでその企業の株を買うのをやめるなど。