PBR

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PBRとは株価純資産倍率のこですが、株価がBPS(1株当たり純資産)に対して何倍まで買われているかを示したものです。PER(株価収益率)と並び、株価が割安か割高かを判断する重要な指標の1つです。

単純には、PBRが高ければ割高、低ければ割安と判断でき、その基準が1倍以上なら割高1倍未満なら割安と考えられています。

PBRが1倍ということは、株価と1株あたりの純資産が同じと言うことです。会社が解散することになって、会社の持っている資産を全部売却して、それを株主に返却するとしたら、投資金額がそのまま戻ってくる水準です。逆に1倍以上だと全ては返ってきません、仮にPBR2倍なら株価が1株当たりの純資産の2倍ということになりますので、単純に投資金額の半分しか戻ってこないとういうことになります。

10月20日時点での日経平均のPBRは1.11倍です。

計算式↓

PBR=株価÷BPS(1株当たり純資産)

株価2000円÷BPS1800円=PBR1.11倍 ということになります

 

PBRは、株価が下がればPBRも下がります

     株価が上がればPBRも上がります

 

こちらに業種別のPBRが載っています↓

www.jpx.co.jp

 

企業のPBR↓

 

会社名 コード PBR  株価
トヨタ自動車 7203 1.05 7,368円
コマツ 6301 1.32 2,4880円
三井不動産 8801 1.12 2,706.5円
マクドナルド 2702 4.62 5,280円
三菱UFJ 8306 0.43 547円
静岡銀行 8355 0.46 806円
ワークマン 7564 9.2 7,550円
ユニゾHD 3258 1.54 4,920円
オリックス 8591 0.72 1631円
キャノン 7751 1.12 2859円

※10月20日 現在

こちらのPBRをみるかぎり結構なかたよりがあります。

業種や企業の業績によっても、結構違ってくるので、一概に1倍割れているから割安と判断するのは危険です。

例えば、上の金融関係はPBRが安いですが現在の日本はマイナス金利で金融緩和を続けているので、飛躍的成長が困難でこの先の赤字などが予想されます。実際、地方銀行は合併などをするところが多くなっており、経営難というのが分かります。

不動産関係にいたっても、仕入れの為、現金を多く持つ事からPBRが下がっていてもおかしくありません。

逆にPBRがかなり割高の企業は割高だから見送った方が良いのかというと、一概にそうとは言い切れません。IT企業などの会社は業績拡大ほどには資産が拡大せず高PBRだったり、成長率が高かったり利益率が高い企業の場合、上の表でいうとマクドナルドやワークマンは業績好調、将来期待で株価も上昇が続いています。このような企業も高PBRになりやすい。高いPBRということは純資産以上の価値が認められているともいえるので、PBRだけ見て判断するのは望ましくありません。

 

補足

PBRはPERやROEも参考にして総合的に見るのが良いと思います。
例えば基本PBRが低いという事はPERもROEも低くなったりPERが高くROEが低くなったりします。

※PERとは株価収益率(利益の何倍まで買われているか)

ROEとは自己資本利益率(投資された資本からどのくらい利益を得ているか)

 ROE=PBR÷PER