信用評価損益率

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株式投資信用取引というものがありますが現在では多くの投資家が信用取引を利用しています。信用取引とは簡単に言うと、自分の資金の3.3倍までレバレッジをきかせて株の売買ができうまくいけば短期で大きな利益を狙える反面、株価が逆に動かれるとその分マイナス額も大きくなります。

 信用評価損益率とは信用取引で株を買っている投資家がどのくらい含み損益を抱えているかみる指標です。

 

 

 

計算式

信用評価損益率(%)=信用評価損益額÷信用建玉残高(買い建てのみ)×100

 

信用評価損益率の目安

信用評価損益率は、基本的に0%~-20%の圏内で動きます。

なぜ、マイナス圏内のみで動くかというと、多くの個人投資家は、信用取引において利益がでるとすぐに利食ってしまい、含み損を抱えている場合はなかなか損切できず手放さない状態で保有する為

-5%~0%→天井圏

一般的に天井圏とされます。0%に近づくと含み損を抱えた投資家が少なくなり株価も上昇している状態で利確する投資家もでてくる

-10%~

-10%以下になると損失に耐えられない投資家が投げ売り、更に追証も発生する状況になる為、投げ売りが加速します

-15%~-20%→底値圏

一般的に底値圏とされます。損切などで投げ売りした投資家も減り、買いが入りだすと一旦底打ちし上昇に転じやすい

 

2019年の日経平均のチャートと-15%をきったとき

少し見ずらいかもしれませんが、青い〇が信用評価損益率が-15%~-16%になったところです。赤い〇が2018年12月の日経平均が大きく下がっていった場面です。この時、信用評価損益率が-19.21%になりその後日経平均が上昇に転じました。2019年に入り信用評価損益率が-17%以下には一度もなっていません。

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※二市場の騰落レシオです。マザーズとは別です。

 

信用評価損益率はどこでみる

基本的には1週間に一回の発表になり、サイトや証券会社によって1週間から1か月くらい遅れて更新されますが、松井証券が比較的早いので松井証券の口座を開いていれば見ることができます。

こちらで↓信用評価損益率を見られます

信用評価損益率 信用残 日経平均比較チャート

信用残の推移:信用取引 - トレーダーズ・ウェブ(株式情報、FX情報)

 

市場全体をみるときに参考にしたい指標
・騰落レシオ
・信用評価損益率
空売り比率
・NT倍率
・裁定買残

など

 

hirobouzu.hatenablog.com

 

 

まとめ

信用評価損益率は、信用買い残から天井圏、底値圏が目安的に分かるので、日ごろから見る癖をつけておくのがいいと思います。

-15%位になってきたら、新規の買いや空売りの利確、-5%に近づいてきたら空売りや買いの利確をするなど他の指標や個別銘柄と合わせて活用するのがお勧めです。

信用評価損益率は非常に便利ですぐれていますが、絶対ということはありません。リーマンショックの時は-39.6%まで下げました。